【自作パソコン入門】メモリやストレージの選び方
皆さんこんにちは、ぽてとです
前回の【自作パソコン入門】CPUとマザーボードについてではパソコンの性能がほとんど決まるCPUとマザーボード(マザボ)について特集しました
今回は操作感にかかわってくるメモリやストレージについて特集していこうと思います
では早速復習ですがパソコンの部品には細かいものをなしにして大雑把に言うと
- CPU
- マザーボード
- メモリ (今回紹介)
- ストレージ (今回紹介)
- 電源
- クーラー
- ケース
- GPU(ビデオカード)
- ディスプレイ
- OS
以上のものから構成されているんでした
大まかに思い出せたところで早速見ていきましょう
目次
メモリとは
まずみなさんメモリといわれて思い浮かべるものは何でしょうか
最近ではスマホのメモリ○○GBとかのうたい文句もあってかメモリという単語を耳にする機会も多くなってきました
メモリは私たちでいう作業台のようなイメージで考えるとわかりやすいかもしれません
つまり広ければ広いほどいろいろなものが散らかっていても大丈夫で、いろいろ作業しやすいわけです
あなたのパソコンやスマホのメモリはどのくらいですか?
またRAMとROMを勘違いしてしまうこともよくあることなのでそれらも併せてみて行くことにしましょう
RAM、ROM、ストレージは何が違うのか
まずRAMとROMはたった一文字しか違いませんが全然役割が違います
まずRAM(Random Access Memory)ですがこれはCPUがある処理を行うときに一時的に情報を保存しておく領域のことです
揮発性があるため電源を落としたりすると情報が消えてしまいます
人間でいうところの短期記憶をつかさどる海馬のような感じで一瞬の計算結果を記憶したり操作を記憶したりするものなので広ければその分色々な処理を一気に記憶して処理できるわけですね
パソコンなら32GBとか積んでたりしますね、スマホだと4GBとかでしょうか
それに対してROM(Read Only Memory)は名の通り書き込みできず読み込みのみできる保存領域のことを指しています
実はこの言葉は本当はゲームソフトのような差し込んで読み取ることしかできないものに使われる総称なのですが日本ではなぜか記憶領域を指すこともあるみたいです..
正確には記憶領域はストレージといい、パソコンでいうと1TBだったりスマホだと128GBだったりするものでこれがたくさんあると大量の動画や音楽が保存できるということになります
これは揮発性はなく一度電源を落としてみてもデータが消えたりすることはありません
皆さんがパソコンやスマホの電源を切ってもデータがちゃんと残っているのはROMやストレージの不揮発性のおかげなのです
それではこの二つの部品についてさらっと知ったところで実際の部品選びについてみて行きましょう
メモリ選びのポイント
メモリが十分であることのメリット、それはズバリ動作がカクついてアプリが落ちる(強制終了する)ことを少なくすることです
メモリが少ないとパソコンの性能において足を引っ張ってしまいます(ボトルネックになる)
大体これがいくらあればいいのかといいますと普段少し使うくらいなら8GBくらい、ゲームがしたいなら最低16GB(余裕があるなら32GB)は欲しいという感じです
メモリを装着する部分は一般的に4ヶ所、少ないと2ヶ所だったりするのでたくさん買ってもつけれないこともあるので気を付けてください
メモリの規格はDDR〇-○○○○という風になっています(本当はもっと細かいのですがこの部分で大体の性能の見当がつくので割愛)
例えば今売られている主流の規格であればDDR4-2400などがあります
ここで自分が選ぼうとしているマザーボードに搭載できるメモリの種類を確認してください
DDRというのは1~4までありすべて互換性がありませんので、世代が違うと物理的に装着できないんです
古いマザボをお持ちならDDR3しか対応していない場合もあり、その場合にDDR4を買ってきてしまうと刺さりません
メモリの性能の見方
まずメモリの容量に注目してください
4GBだったり2GBだったりいろいろあります
基本容量が大きい方が高性能ですが先ほども言った通り使い道によっては宝の持ち腐れになるので用途と相談して選んでください
次にDDR〇の後ろの数字に注目してください
これはメモリの周波数であり例えばDDR4-2400ですと2400に8をかけて19200MB毎秒転送できる性能を持っていることになります(なぜ8をかけるのかはデータの基本単位であるbitが8bit=1byteである事が大きくかかわってくるのですが割愛)
ちなみにDDR〇-○○○○と基本なっているはずですが同じものなのにPC〇-○○○○○となってたりもします
DDR3-1600を変換するとPC3-12800になるだけで特に大した変わりはありません
デュアルチャネルについて
次はメモリを何枚にするかなのですが、例えば16GBにするのにも16GB一本か8GB二本にするかという違いがあると思います
先に結論を言っておくと二枚の方がいいです
ここにはメモリの能力を引き出すデュアルチャネルというものがかかわってきます
先ほどデータの転送速度のお話をしたと思います
例えばDDR4-2400で考えると転送速度は秒速19.2GBであるはずですが、デュアルチャネルを使用するとこれが秒速38.4GBまで引き上げられます(実際測定すると厳密には1.7倍くらいです)
同じように見えても全然性能が変わってくるので、せっかくなら高性能なデュアルチャネル対応のメモリをお勧めします
基本二枚組で売ってるものは対応していて、最近のマザーボードも基本的に対応しているので問題ないと思います
メモリの選び方は大体話せたので次はストレージについて話していこうと思います
ストレージの種類について
ストレージとは簡単に言うと保存領域のことで、スマホに入っているSDカードと一緒の役割をしていますが、パソコンは容量が大きくて1TB(1000GB)なんてものがざらに存在しています
容量が大きければ大きいほどたくさんのファイル、写真、動画や音楽を保存しておけるわけです
それで一昔前まではストレージにはHDDというものしか存在していなかったのですが、最近ではSSDという新しいものも出てきました
この二つのどっちがいいの?という方もいると思うのでこの二つの違いも解説していこうと思います
HDDとは?メリット、デメリットは?
まずHDDとはHard Disk Driveの頭文字をとったもので中にはたくさんの円盤型のディスクが入っており、それをモーターで回して、磁気を使って書き込みや読み出しを行うものです
メリットとして大きい容量を作るのが簡単で安く購入できるところです(1GB当たりの値段が安い)
たとえば2TBのHDDは6000~7000円くらいですがSSDだと二倍くらいは値段が違います
しかしHDDはデメリットが割と多いです
例えば
- 磁気ヘッドやモーターを使用しているので物理的な衝撃に弱い
- モーターの回転音がうるさい
- モーターを回す消費電力が大きい
などなど結構あります
SSDって?メリット、デメリットは?
HDDに対して後発で開発されたのがこのSSD(Solid State Drive)で先ほど説明したRAMの技術が使われています
このSSDなんですがなんといってもデータの読み書きが高速です、体感できるぐらいに操作感に違いが出ます
HDDでは起動が1~2分かかっていてもSSDなら起動まで十秒以内なんてざらですし、シャットダウンも数秒で終わります
以下にSSDのメリットを並べると
- とにかく早い、パソコンの動作が劇的によくなる
- 物理的衝撃に強い
- 音がしない、消費電力もすくない
とまあHDDの弱点をきっちり克服してきています
逆にデメリットは
- 容量当たりの単価が高い
- 書き込み読み込みを繰り返しすぎると劣化していく
というものがありますが技術の進化と共に徐々に徐々に改善されて行っています
自作パソコンにおいてはSSDをお勧めします、今では低容量のSSDならかなり安くなってきていますし、何より動作が圧倒的に早いです
容量は自分がどれくらい使うかにもよりますが最初は多くても500GBぐらいでいいんじゃないでしょうか
足りなければ後で増設もできます
まとめ
ここまで長々と説明してきましたが、まとめると
- メモリは用途に応じてライトに使うなら8GB、ゲームなどするなら最低16GBでデュアルチャネルがオススメ
- ストレージはHDDよりSSD!500GBぐらいでお試し
以上の二点です
次の記事では電源とグラフィックボードのついて書いていこうと思います
それでは